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curriculum.03/04

設備/設備CAD_福岡

専門研修

決してあきらめず、
「いま持っているリソースで、どう対応できるか」その力を養う

「水と空気を使って快適な環境を提供する」。その目的に何度も立ち返る

既に現場に出ている若手の技術者をトレーニングするのではなく、「異業種からジョブチェンジで建設業界を志す人を育てる」。そこに共感したことがこの講師の仕事に就いた理由です。建設業界はいま人手不足。そこにやるべきことがありますし、それが今まで自分を育ててくれた建設業界への恩返しでもあると考えたんです。

まだ空調衛生の現場を経験したことのない研修生の皆さんはもちろん空調衛生の仕事がどんな仕事かイメージすることはできません。そこで、大きな意味でキャッチフレーズをつくりました。「水と空気を使って快適な環境を提供する」。自分たちも普段使うトイレやクーラー、その水と空気について“普通ではないレベル”で理解するんだよと伝えています。

「空調衛生の目的は何だった?」と授業の間に何度も研修生に訊きます。研修生は「水と空気を使って快適な環境を提供する」と答える。何度もそこに立ち返る。それというのも空調衛生の基礎編というのは中学校の理科から高校の物理、大学の流体学・熱力学の内容を延々とやるんです。何のためにそれを学んでいるのかという目的に立ち返らないと目的を見失います。平たく言うと、眠くなる。

サブコン時代も実は新人研修を担当していた頃がありました。でもみんな理系の出身だったんですね。「エアコンのコンプレッサーは、昔はレシプロだったけど、最近はロータリーだから静かだよね」といえば、それで通じる。文系出身の人には「レシプロエンジンはシリンダーの中でピストンを往復運動させるのに対し、ロータリーエンジンは回転運動だから…」と説明しても今度はシリンダーとピストンの説明もしなければわからない。「大きな注射器をイメージする。シリンダーが筒で、中で動くのがピストン。それをモーターでドカドカ動かしていた。でもロータリーエンジンは回転運動による容積変化。だから静かなんだよ」という説明になる。理解までに覚えることがたくさん出てくるので、ここでもやはり「空調衛生の目的は何だった?」と目的に立ち返るわけです。

近視眼的に仕事をしない。
広い視野で「全体のこのパートの仕事をしているんだ」という意識を持つ

給水設備の説明においても、給水設備を取り巻く全体像のイメージを大切にしています。水道管から水が出るまでには実に多くの事象や施設が関わってきます。山に降った雨がダムに溜まって浄水場できれいな水となり、我々の歩く道路の下の給水本管を通って建物の中に入ってくる。その建物に入ってからが私たちの担当。

一旦現場に入れば水道局とも打ち合わせをすることもあるでしょうし、水道局の事情もわかった上で話さないと仕事は進みません。だから山に降った雨がどうやって建物まで来るのかを知らなければいけない。下水道も同じ。建物のトイレから敷地の外に出て、それが海に返るまでどういうルートを通るのか知らなければいけない。

近視眼的な仕事の仕方をしないようにする。私もサブコン時代はそうなりがちでしたが、自衛隊のデベロッパー的な部署を経験することによって全体視野の大切さを学びました。それを伝えたいと思っています。広い視野で「全体のこのパートの仕事をしているんだ」という意識。水は海に返るということさえ知らない人が多いのではないでしょうか。全体視野でみると、その水が蒸発してまた雨になっているということも含まれるわけです。

地球温暖化に対する意識もそうです。地球温暖化に対する空調衛生技術者の担う役割は大きくなってきています。建築物省エネ法が2018年の4月に施行されました。建物のエネルギー消費が基準値以下でないと建物を建てる許可が下りなくなった。その計画に沿って竣工させないと、建物の使用許可も下りない。たとえ建っていても、です。それに一番影響が大きいのが空調のエネルギーなんです。建物の省エネルギーについては実質的に空調技術者の仕事だということです。それについても「なぜ、それをしなければならないのか」「地球環境がどれだけ汚染されているのか」を知ることが大事。地球温暖化を考慮しない仕事はもうないですよね。研修生の皆さんはそういう環境の中で技術者として生きていかなければならないのです。

決してあきらめず、「いま持っているリソースで、どう対応できるか」その力を養う

「目的を知り、問題の背景を理解する」。これが最初に私が教えたいことです。そして、柔軟に問題に対応していけるようになってほしい。授業でも答えを言う前に研修生に「現段階での答えでいいから答えてごらん」とよく訊きます。今まで聞いた話の中で想像してみる。この研修が終わって現場に出たら、研修で習っていないことがいっぱい起きます。「聞いてない、習ってない、知らない」は現場では通用しません。

いま持っているリソースで、どう対応できるか。それを常に考える。その力を養う。研修では限られた時間の中で教えられることも限られますし、個人が覚えられるキャパシティーも限られます。現場に行って一番大事なのは、この「いま持っているリソースで、どう対応できるか」という力なんです。研修が始まって1か月くらい経つと、みんな今ある知識の中で答えられるようになります。いま持っている知識をそれにどう結びつけるかという工夫ですよね。

仮説をつくり、ゴールに導くストーリーを考えて、検証しながら進めていく。現場に出たら、この繰り返しです。「目の前の状況にどう対応するのか」そのベースになる力をこの研修で身につけてほしい。施工管理だけではなく、技術サポート(CAD事務)になる人も同じです。設計事務所で仕事をするにしても、自分で調べて仕事を進めていく力はまさにこの力。上司や周囲の人に訊くにしても、自分で調べていかなければ、人は快く教えてはくれませんよね。自分のできる範囲のことをやって訊きに行くべきです。

そして、最後は「あきらめない」ことです。これは習っていないからと、あきらめてしまうと、そこで思考は止まってしまいます。経験も能力も足りないかもしれない。でも今、何ができるのか。いま持っているリソースでベストを尽くせば、そういう人は周りの人が助けてくれる。結果、ベストを尽くす人には、道は拓けます。だから「間違ってもいい。言ってみなさい。間違えていたら軌道修正すればいいんだ」と研修生には言っています。最初は口ごもっていた研修生も次第に自分の言葉で答えるようになる。それが成長には不可欠だし、現場でもそうやって先輩に自分の考えをぶつけてほしいと思っています。

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staff

一人の生活者としての視点と大手サブコン時代の体験談を織り交ぜた興味の持ちやすい授業

大学は社会環境学部。文系の視点から環境問題について学ぶ学部でした。ある建築の会社のインターンシップに参加した時に「環境問題を考慮しながら快適な空間をつくる」空調衛生の仕事に興味を持ちました。でも文系の学部では専門技術は学びませんから、文系でも技術の知識をイチから学べる研修制度のある会社を探してワット・コンサルティングに辿り着きました。 研修が始まって1か月。ベースの知識もない中での専門的な授業ですから大変は大変です。でもY先生の授業は地元福岡の大手サブコンや著名ガス会社さんの例をあげて教えて下さるのでとてもわかりやすいです。先生ご自身もその大手サブコンのご出身ですし、ご自身の体験を話して下さいますので興味が持ちやすい。また生活者としての視点は自分自身の日常とも結びつけやすいです。 先生の現場での体験談をお聴きすることで現場に出た時のイメージをつくれますし、基本的な問題意識が芽生えた感じがします。自宅のトイレをしげしげとみてみたり、ガスや電気、街を歩く時もいろいろなものに目が向くようになりました。いつか環境問題に対するモデルとなるような建物を手掛けてみたい。そのためにもスタートである今をしっかり固めて現場に出たいと思います。

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