自分を大切にするのと同時に周囲の人の心と体に気を配れる人になる
安全衛生は奥が深いのですが、わかりやすく言うと、「けがをしないことと健康であること」なのです。「セーフティ・ファースト=安全がすべてにおいて優先される」の考え方、そしてメンタルヘルスとフィジカルヘルス(心と体の健康)。これらを職場で実践し追求するのが安全衛生です。
授業では労働安全衛生法第60条に定められている職長教育に基づいて、講義、グループ討議、事例検討、リスクアセスメント、映像資料視聴などを通して、安全衛生管理を学びます。この科目の修了者には、「職長・安全衛生責任者教育」修了証を発行します。
施工管理業務とは、「品質管理」「原価管理」「工程管理」「安全管理」「環境管理」です。皆さんは、このQCDSE(Quality=品質・Cost=原価・Delivery=納期・Safety=安全・Environment=環境)の5つの管理の中で「安全管理」を最優先にする姿勢を持って、自分を大切にするのと同時に、職場で働く周囲の人の心と体に気を配れる人にならなければなりません。自分が管理している働く人たちが、出勤してきた時と同じ元気な姿で無事に家族のもとに帰ることができるように努めなければなりません。
そう言うと気が重くなる方もいらっしゃるかもしれませんが、若い頃から健康や安全に注意することは人生の中で大きな意味があります。
多くの人が、年齢を重ねてからケガや病気について関心を持つのに対し、早めにそれに気づいていれば、終生ケガや病気のない人生を送れます。この授業をきっかけに、しっかり学んで仕事にも、プライベートにも活かしていただければと思います。
13時間、本気でイメージすることで現場監督としての「心の準備」ができました
安全衛生研修は、現場での安全に関わる取組み、責任者の責務を学ぶ研修。現場の作業員に対する指導や教育方法、現場の危険性や有害性に対するリスク、安全処置を学びます。 職長の役割の重要さ。安全意識の大切さを感じました。何より、監督する立場であること、問題意識を徹底して持つことの大事さ。ひとことでいえば作業員ではないということ。そんな責任の重さを痛感しました。 ①大勢でひとつのものをつくる仕事。②命に対する責任。そういう意味でこの研修はまさにそこに踏み込んだ研修。知識もさることながら、心構えも学習した心持ちです。リスクマネジメントに大切なのは想像力。13時間、本気でイメージすることで、現場に出た時に活かせることも増えたと思います。現場に出る上で常に頭に入れておくべき、いい「心の準備」ができました。