苦手意識のある人は苦手意識を克服。できる人はさらに便利な機能を覚えてほしい
「Excel、Wordのスキルは建設現場で必要か」。もちろん必要になります。安全衛生の資料や新規入場者教育(新たに現場に入る下請け会社のためにゼネコンが開催する説明会)のエントリーシートの作成、そのほか日報や様々な報告書の作成の際にExcel、Wordのスキルが必要となります。
様々な報告書というのは、例えば自分の経験では、指摘事項の是正指示書が挙げられます。図面と照らし合わせ、実際に行われた工事が図面通りに行われていない場合、写真を添えて、この書類を作成し共有するわけです。
安全衛生の書類や日報はフォーマットが存在しますが、こうした書類は担当になった者が自分でフォーマットを作成しなければなりません。その際にExcel、Wordのスキルは必須です。苦手意識のある人は苦手意識を克服し、ある程度できる人はさらに便利な機能をたくさん覚えていってほしい。授業は研修期間内で12時間程度のものですが、私の教えられることは、すべてお教えしたいと思っています。
知識を武器に、自らの成長を自らの力で切り拓いてほしい
課題に直面して初めて気づくことが多い。これは何にでも言えることだと思います。Excel、Wordに関しても、書店で売っている教則本を読むだけでは眠いだけで頭に入らない。だから授業では、現場で実際にありそうな課題を設けて、それに取り組むスタイルを取っています。
例えば、若い人に任されることが多い懇親会の幹事。これには案内状の作成が必ず必要になります。写真を取り込んだり、色をつけたり、デザインをする。誰もが参加したくなるような遊び心に富んだ案内状が作成できれば、幹事としての仕事もやりやすいはずです。
現場では常に、職人さんや同僚や先輩方との関わりの中で、自分がどう動くのかが問われます。自分から何かしらのアクションをしなければ周囲は振り向いてくれない。そんな時に武器になるのが、例えばこのExcel、Wordのスキルです。
若い人の中には、背中を押してもらわなければ動けない人も多いでしょう。言われれば動くけれど、自分からは動けない人。そんな人に、ぜひこの授業でひとつでも多く、動くチャンスや動き方を覚えて行ってほしい。
自分自身の成長を振り返ってみても、「自分がどうするべきかを考え、実際にやってみることの繰り返し」でしかなかったと思います。逃げずに物事に向き合い、勇気をもってやってみる。その繰り返しで任される度合いが大きくなり、一層やりがいも大きくなる。Excel、Wordやそのほかの授業で覚えた知識・スキルを武器に、自らの成長を自らの力で切り拓いてほしいと願っています。
Excel、Wordの授業があることは意外でした。建築以外の授業で総合的な対応力が身に付きます
大学は文系だったので、とにかく「研修が充実している」会社を探してワットに入社しました。でもExcel、Wordの授業があることは意外でしたね。授業はまずスキルチェックを行い、先生が研修生それぞれのレベルがどのくらいであるかを理解して下さるところから始まります。授業の人数も20名程度なので質問もしやすいです。 大学の授業でWordはよく使いましたがExcelはイマイチ…。でも現場に出れば、様々なシーンでExcel、Wordのスキルが役立つみたいなので、しっかり学びたいと思います。特に若手にとってはこのスキルが大きな武器になることが授業でわかりました。Excel、Wordのほかにも、ビジネスマナーやコミュニケーションなど、建築以外の授業も充実していて、総合的な対応力を教えていただいている感じがします。現場に出るまで、あと1カ月半あります。すべての授業を吸収して、いいデビューを飾りたいですね。