ソフト研修
機械の進化に追いつきながら、戦略を考える知識と経験を積み上げる
BIMとの連携に優れた3DCG機能搭載の建築設備専用CADソフト
Rebro(レブロ)とは、NYKシステムズが開発し建築設備専用のCADソフトです。大きな特徴は3DCG機能を搭載しており、BIM(Building
Information Modeling)との連携に優れている点があげられます。
BIMとは、3Dのモデリングを駆使した建物の構築管理の工程。建物の3Dモデルを作成し、構造や設置物、コストや仕上げなどあらゆるデータを一元管理します。このBIMにおいて、Rebroが注目を浴びているのです。
Rebroの進化はめざましく、いずれは3Dレーザースキャナーで撮影した画像を専用ソフトを介してRebroに取り込むだけで施工図が出来上がるようになります。3Dレーザースキャナーで撮影して、あとはそこに必要な情報を入力していけばいいだけ。まさにBIMに適したCADですね。そこが注目されている所以です。
3Dモデルを主軸に設計から施工、維持管理に至るまで、建物のライフサイクル全体を共有し、情報を活用するBIMが主流となろうとしている現在、Rebroのスキルは必須になってくるでしょう。
実際にちょっとした改修などにも、すぐに対応できるため、現場でのニーズも高いです。AutoCADやTfasと同じように現場に出る前に覚えておくべきCADであると思います。
AutoCAD、Tfas、Rebro、そして建築や設備の知識を体系的に学ぶ
2011年頃、私はまだ前職の空調衛生設備設計会社にいましたが、この頃にはすでにRebroを導入していました。今ほどメジャーではなかったですが、すでに特化して使っている取引先があったんです。その特性に気づき、早期に導入したのだと思います。
Rebroを開発するNYKシステムズは、そういった会社から上がる様々なリクエストに応え続け、現在の、手数のいらない合理化とスピードを実現したのでしょう。
使い勝手もTfasやAutoCADに比べて初心者にやさしい。Excelなどと同じリボン式(日本語表記)で感覚的に使えます。CADをまったく使ったことがない人が触れたら、Rebroが一番使いやすいはずです。
そうは言っても考えるのは人間ですから、そこには建築の知識が必要になってきます。AutoCAD、Tfas、Rebro、そして建築や設備の知識。研修期間中に学ぶことが多く、大変だとは思いますが頑張りましょう。
機械の進化に追いつきながら、戦略を考える知識と経験を積み上げる。これは現場に出てからも同じ。その基礎体系を自分に叩き込むのが研修であると思います。
知っていることは、すべて教えたい。私もそういうスタンスで授業に臨んでいますから、何でも遠慮なく訊いてください。
Rebroの特徴(まとめ)
3Dモデルデータ
ひとつの3Dモデルデータから平面図や断面図、詳細図、衛星図面、空調図面、スリーブ図などの各種図面を、用途に応じて切り出すことができる。各図面データは、CGも併せて常に連動するので、一か所に加えられた修正は、瞬時に関連データに反映される。
高精度な図面
レブロの3Dモデルは平面・断面の整合性を常に確保し、配管の勾配処理もリアルに再現。平面から高さの情報を入力できるので、負荷を感じることなく、スムーズに3D作図が行える。
直感的な操作
ハンドル機能により、コマンドを起動することなく作図・編集を実行することができる。コンテキストメニュー(右クリックメニュー)により、指定したデータに対して編集可能なコマンドを選択。直感的操作により短期間でCAD操作の習得が可能。
マルチコアプロセッシング・64ビット対応
大型物件も取り扱えるようにマルチコアプロセッシングおよび64ビットOSに対応。BIM案件などの大容量建築データでも安心してレブロに取り込み、設備データを入力することができる。
BIMへの対応
精度の高いレブロのモデルデータは、BIMの現場でも稼働。フロアレベルを指定しての配管・ダクトなどのルーティングに対応。部材や機器の属性情報の編集やメンテナンスも容易に行える。