中規模プロジェクト・中規模案件は、正確には「中規模建築物」と呼ばれ建築基準法6条1項三号に定義されている建築物です。中規模建築物よりも小さい建築物を小規模建築物といいますがワット・コンサルティングの技術社員が小規模建築物に携わることはほぼありません。建築基準法では「大規模建築物を二号」「小規模建築物を三号」と称しています。「中規模建築物」とは建築基準法6条三号に該当する建築物であり、概要は以下のようになります。
・階数が2階以上
・延べ面積が200㎡を超える
・組積造などで建築物の高さが13mを超える
・組積造などで軒高が9mを超える
※木造の場合の定義もありますがワット・コンサルティングの技術社員が木造建築に携わることはほぼありません。
概ね「階数が2~3階以上で戸建て住宅よりも大きな建築物」と考えてください。具体的には、中規模なマンション棟や校舎、庁舎などです。
中規模プロジェクトの特徴は、前述のとおり建築物自体の規模が大きくはなく、現場を管理する施工管理職の人数が少ないことです。極端な例では修繕工事など、現場所長との2名体制の現場もあります。人数が少ないということは担当する範囲も広く、判断を任される度合いも大きくなります。また規模が大きくないので、工事の着工から竣工までを通して担当できる可能性が高くなります。これらの特徴から総括的に「ひとつの建物を自分が建てた」という手応えを感じやすいのです。
この仕事に従事する人は、再開発などのスケールの大きなプロジェクトを好む人も多いですが、私は中規模が好きです。大規模プロジェクトは分業で工程が進むのに対し、中規模はトータルに自分が担当して建物をつくる。つまり1~10に携われる。だから竣工を迎えた時の、建てたという実感と愛着が違います。
以前、竣工を迎えた後に自分が携わったファミリー向け新築分譲マンションの前を通り掛かったことがあります。そのマンションに住まわれるお父さん、お母さん、お子さんが歩いていました。「快適に使っていただいているかな」。そんな思いを巡らしつつ、垂直・水平にそびえ立つ、マンションの佇まいをみていました。
マンションというのは購入される住人の方が、建物が建つ前に広告やパンフレットをみて購入を決めている。だから設計されたとおりに造られなければ、住人になる方にイメージのギャップを与えてしまいます。そのぶん、やり遂げた達成感も違うんです。
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