キャリアデザイン

共通研修

失敗は苦しいことじゃない。
失敗を恐れず、楽しんで、まずは“やってみなはれ”

アスリートも行っている「目的」と「目標」の組み立て

キャリアデザインの研修は現場に出る前の「心の準備」です。なのでまず「目的」と「目標」という話をしています。「目的」とは自分の人生の目的。研修では「北極星をみつけよう」と言っていますが、現場に出て考え込んだり、悩んだりする時は必ずここに戻る。それは“ブレても戻って来られる場所”です。

「目的」がひとつであるのに対し、「目標」はいくつあっても構わない。何歳までに何をしたい、というように自分の人生設計を組み立てます。仕事とプライベートの両軸で考えることで、それは相互に作用して、よりリアルなものになる。誰もが知っている偉業を成し遂げた著名なアスリートはこの「目的」と「目標」の組み立てを幼年期から行っています。研修ではそれも紹介しています。

建設技術者として人生を歩むと決めれば、いずれは「ビッグプロジェクトで指揮を執りたい」という人もいます。そういった正直な気持ちをヒヤリングして、そのためにはどうしたら良いのかを一緒に考え、ロードマップを作ります。その実現のために私たちも全力でそれを支援する。

最初は誰でも失敗するし、失敗は苦しいものじゃない

研修では「目的」と「目標」の組み立てだけではなく、現場でやり抜く“コツ”も教えています。一番言いたいのは「最初は誰でも失敗するし、失敗は苦しいものじゃない」ということ。ホームページや広報物では、よく最初の「成功体験」の話が書いてあります。でも、最初の成功体験の前には「失敗体験」があるんです。だから最初からそのつもりで行けば悩むことはありません。

そうは言っても、全くの未経験から現場に出れば、右も左もわからないものです。その時はまず4つのことを心掛ける。①「あいさつ」は相手に聞こえるようにする ②メモを取る(5W1Hが基本ですが、建設の場合「何を」「いつまでに」が特に大事) ③わからないことは質問をする ④できないと言わない。

特に4つ目の「できないと言わない」がとても大事なことで、これは言い換えれば「できるために何をするのか」を楽しむということです。「できない」と言ってしまったら楽しむ前にそこで終わってしまいますからね。

所長をはじめ施工管理の先輩方、そして職人さんたち。周囲の人たちとのコミュニケーションの中で「どうしたら、できるか」を模索していく。この仕事の楽しみ方を自分流で早くみつけてほしいと思っています。

どれが本当の自分か、ではなく、どれも本当の自分です

つまり、成功も成長もコミュニケーションに掛かっています。私たちは「自分らしさ=個性」と考えがちです。個性は“ブレない”もの。“ブレない”ことが美徳であると昔から言われてきました。でも現実はどうでしょうか。友人と話す私、家族と話す私、職場で話す私…etc. 関わる相手によって微妙に違う。どれが本当の自分か、ではなく、どれも本当の自分でそのまとまりが自分なのです。

最近ではSNSなども普及し、皆さんも様々な場面で色々な自分を表現していると思います。実はそれもコミュニケーション力のひとつです。若い人はそれに長けている。色々な自分を認めて、職場でのコミュニケーションに活かしてほしい。

仕事は人生の多くの部分を占めます。だから早く、仕事で楽しむことを覚える。楽しんでいれば、長く続くし成果も上がります。それがキャリアデザインの授業をしていて、いつも思っていること。「失敗は苦しいことじゃない。失敗を恐れず、楽しんで、まずは“やってみなはれ”」。言葉にすれば、そんなメッセージですね。

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