WORKS仕事を知る
施工管理の仕事
現場のマネジメントを行う
施工管理とは、建物や土木の現場、空調設備など、様々な施工の現場に欠かせない管理業務を手掛ける職業(技術者)のことです。
品質管理・原価管理・工程管理・安全管理・環境管理の5つを指し「QCDSE」という言葉で語られることが多いです。
自ら手を動かすのではなく、作業員が安全で働きやすい環境で作業ができるよう、周辺環境に悪影響を与えない環境で工事を行えるよう管理を行う仕事です。
現場で工事の進捗や品質などを管理するときもあれば、オフィスで工程表の作成や工事計画の立案などのデスクワークを行うこともあり、工事を進めるために必要な業務の全体を支えます。
「現地現物」を大切に現場をとりまとめる
指示を出す、決断をするからには、問題のある現地に足を運び、自分の目で確かめ(現地現物)、あらゆる可能性を考えて決断する必要があります。
職人さんの知識を引き出すコミュニケーションも必要です。つまり、工事現場でのマネジメントとは実行部隊である職人さんとコミュニケーションを取りながら、工事の安全・品質・コスト・納期等を考えて決断、指示を与えていく仕事です。
施工管理のある1日
8:00
現場朝礼
作業人数の確認、1日の作業内容や注意事項、立入禁止箇所の周知などを行います。
8:30
搬入作業
搬入車両がゲートに入っても大丈夫かどうかを警備員や他業者に確認し、資材を搬入します。
10:30
墨出チェック
工事の基準となる墨が図面通りに出ているかを確認。間違っていたら修正を依頼します。
12:00
ランチ休憩
施工管理チームの方たちや一緒に働く職人さんたちとコミュニケーションを取る絶好のチャンスです。
13:00
職長打ち合わせ
職人さんを取りまとめる職長と、翌日の搬入・立入禁止箇所などのすり合わせを行います。
13:30
写真の撮影
工事の工程を撮影・記録します。図面通りに施工したことを証明する作業です。
15:00
作業状況確認
作業のやり忘れ・やり残しはないか、他業者の進み具合はどうか、品質に問題がないか入念にチェックします。
18:30
退社
現場の戸締りをした後、写真の整理、書類作成などデスクワークの後、翌日の準備を行って退社します。
技術サポート(CAD事務) の
仕事
「設計図」や「施工図」を作成する
技術サポート・CAD事務の仕事は、現場におけるCADを含めたサポート業務です。CADは「Computer Aided Design」の略称で、日本語では「コンピュータ支援設計」と訳されます。文字通り、コンピュータの支援を受けた設計です。その内容は大きく「設計図作成」と「施工図作成」に分類されます。
「設計図作成」の配属先はゼネコン・サブコン各社の本支店設計部など。「施工図作成」はゼネコン・サブコン各社の現場事務所やゼネコン本支店CADセンターになります。
CAD以外のサポート業務
また、そのほかのサポート業務には、「書類作成業務」や「写真整理業務」などがあります。
- 書類作成業務
- 「書類作成業務」とは現場で必要となる書類の作成をExcelやWord、PowerPointなどで行います。安全衛生の資料や、新たに現場に入る下請け会社のためにゼネコンが開催する説明会の新規入場者教育のエントリーシートなど、様々な報告書の作成をサポートします。
- 写真整理業務
- 「写真整理業務」とは、施工写真の管理や時には撮影までを担当します。施工写真は品質保証に欠かせないもので、建設現場では必ず記録として残しています。
このように技術サポート・CAD事務の仕事は、現場で施工管理職の人が手の回らない部分を気遣い、支える「縁の下の力持ち」的な仕事です。
技術サポート(CAD事務)のある1日
9:00
始業・メールチェック
メールに速やかに対応することが、スムーズな仕事につながります。
9:30
書類作成
安全衛生の資料や新規入場者教育のエントリーシートなどをExcel・Wordで作成します。
10:00
図面打ち合わせ
「実際の配管が図面より大きい」など、工事を円滑に進めるための修正内容をヒアリング。
11:00
図面修正
ヒアリングをもとにCADで図面を修正。経験がない図面を自分で調べて解決することも。
12:00
ランチタイム
現場の皆さんと近所の飲食店に行ったり、現場事務所でお弁当を食べたりします。
13:00
図面修正・提出
修正した図面を提出します。さらに修正が必要な箇所があれば、再修正を加えます。
15:00
施工写真の撮影・整理
現場で施工管理が必要とする箇所を撮影した写真を、整理・保管します。
18:00
退社
翌日の予定を確認の上、退社します。在宅勤務の場合、上長に勤務終了の連絡を入れます。